たびのあとさき

ソウル在住もうすぐ19年目突入

産経・名誉毀損記事の悪意を問う(2)【産経新聞 前ソウル支局長、起訴問題】

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1からの続きです)

 

まずは、産経新聞の問題となった記事をご覧下さい。8月3日付、「朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?」という見出しです。

http://www.sankei.com/world/news/140803/wor1408030034-n1.html

 

その上で、朝鮮日報のコラムを読んでみましょう。ネット上にはいくつか日本語訳の転載があり、アクセスしやすいものとして毎日新聞が提供する要旨もあります。ただしこれは 元記事の後半部分がすっぽり抜けており十分ではない。産経記事の引用部分に限った「抜粋」といったほうが正確で、むしろ記事の「要旨」が分からない代物です。

 

http://premium.chosun.com/site/data/html_dir/2014/07/17/2014071704223.html

 

そこで上記リンクにある、朝鮮日報コラム全文を、できるだけ原文に忠実に翻訳してみました。韓国語で読めない方にもぜひ全体像を知ってもらいたいからです。


タイトルは「대통령을 둘러싼 風聞」、書いたのは崔普植(チェ・ボシク)記者です。

 

 

「大統領をめぐる噂」

梅雨の時期のカビのように広がる噂を聞きたくないと、耳を塞いでばかりいてはいけない

カビは太陽の下では自然に乾いて死滅するもの

 

(本文ここから) 

「大統領をめぐる噂」は、世間の皆が知っているのに、大統領本人だけは知らないでいるに違いない。

 

そもそもの始まりは今月(7月)7日、大統領秘書室が国会運営委員会で行った業務報告だった。セウォル号の惨事があった日の午前10時頃、大統領が書面による最初の報告を受けてから中央災難安全対策本部に出向くまでの7時間にわたり、対面の報告も、大統領が主宰する会議も、行われていなかったことが判明したのだった。この際の朴映宣(パク・ヨンソン)新政治民主連合院内代表と金淇春(キム・ギチュン)秘書室長のやりとりは次の通り。

 

「大統領は執務室にいらっしゃいましたか?」「(当時の大統領の)所在位置は私は知らない」「秘書室長が知らなければ、誰が知っているというんですか」「秘書室長が一挙一動、全て把握しているわけではない」

 

大統領の日程をリアルタイムに把握してはいないだろう。しかし事後なら話は別だ。その日は大惨事が起きた日だ。当然、「大統領は今どちらにいらっしゃるか」と話が出る場面があったはずだ。

 

金室長が「私は知らない」と答えたのは大統領を守るためだったのだろう。しかしこれは、秘書室長にも知らされない大統領のスケジュールがあるという意味にもとれる。世間では「大統領がその日、某所で秘線(秘密裏に接触する人物)と会っていた」という噂が生まれた。いっそ「大統領の所在に関して公に言及するのは差し控えたい」と答えていたなら、こうした展開にはならなかったはずだ。

 

大統領をめぐるこうした噂は、少し前までも証券業界の業界紙やゴシップ系の週刊誌に登場していた。良識ある人々たちは、話題にすること自体が自らの品を下げると判断した。誰かが口にしようとするものなら「そんな聞くまでもない話はやめろ」と制止したものだった。

 

そんな扱いだった噂が(先の国会答弁があった)先週から、一般のメディアにも顔を出しはじめた。私的な場での密やかな雑談扱いではなく、「ニュース素材」として登場しているという意味だ。

 

折しも噂の登場人物であるチョン・ユンフェ氏が離婚していたことが判明し、ますますドラマティックな展開になった。チョン氏は財産の分割や慰謝料の要求はしない代わりに、元夫人に結婚期間の出来事について「秘密の保持」を求めた。故・崔太敏(チェ・テミン)牧師の娘婿だったチョン氏は政治家、朴槿恵の秘書室長を7年間勤めた。チョン氏は最近、メディアのインタビューに「政府が公式に、私の利権への介入や(朴大統領の弟である)朴志晩(パク・チマン)氏に対する尾行疑惑、非公式な政治人脈など、すべて調査してみればいい」とぶち上げた。

3に続く)